✅ はじめに
「イメージと違う仕上がりだった……」 「もっとこうしてほしいって、最初に伝えておけばよかった」
映像を依頼したあと、そんな後悔をしたことはありませんか?
この記事では、動画の仕上がりに直結する「伝え方」のコツをお伝えします。 特別な知識やスキルがなくても大丈夫。 ちょっとした工夫で、イメージ通りの映像にグッと近づけるようになります。
✅ 早見表:伝え方で差が出る5つのポイント
項目 | よくあるNG表現 | 改善のポイント |
---|---|---|
映像の雰囲気 | かっこよく/おしゃれに | 参考動画・色味・音楽など具体例を添える |
ターゲット | 一般向けに | 誰に伝えたいか、年齢や関心ごとまで言語化する |
使用目的 | とにかくPRしたい | 何を伝えて、視聴者にどう行動してほしいかを明確に |
構成の希望 | 特にないです | 時系列・ストーリー形式など、ざっくりでもOK |
素材の説明 | 写真を送ります | 写真の用途/順番/注釈を一緒に伝える |
✅ 曖昧な表現は「ずれ」を生む
たとえば「かっこいい雰囲気で」と言われたとき、 映像クリエイターはそれをどう解釈するでしょうか?
- クールなカラーリング?
- リズミカルな編集テンポ?
- 洗練されたフォント?
受け取り方は人によってバラバラです。 だからこそ、具体例・参考動画・用途に応じた説明がとても大事です。
✅ 「完璧じゃなくてもいい」が前提
「きちんと伝えないとダメ」と思うと、かえって不安になりますよね。 でも大丈夫。
完璧じゃなくても、**“伝えようとする姿勢”**があれば、制作者は必ず汲み取ろうとしてくれます。
たとえば:
- 「イメージに近い動画があれば添付」
- 「この素材はどこに使ってもOK」など柔軟性を伝える
- 「この部分はまだ迷っている」ことを正直に言う
そんな小さな情報共有が、結果として満足度の高い映像につながります。
✅ 伝え方のテンプレ(例文)
■ 映像の目的:Instagramで新商品を紹介したい(ターゲット:20代女性) ■ 雰囲気:明るくポップで、テンポのある編集。参考→〇〇の動画(URL) ■ 使用尺:15秒〜30秒程度 ■ 素材:ロゴ、商品写真4枚、使用イメージ2枚(添付) ■ BGM:明るめのものを希望(お任せでもOK)
こういった情報を、箇条書きやチャットで伝えるだけでも、 制作者としては「とても助かる依頼」になります。
✅ まとめ
「依頼の質が、映像の質を変える」
これは、映像クリエイターとして関わる中で、実感として強く感じていることです。
少しだけ丁寧に言葉を添えるだけで、作品の仕上がりが大きく変わる。 だからこそ、**“うまく伝える”より“誠実に伝える”**を大切にしてみてください。
✅ クロージングメッセージ
私は、映像を制作する立場として、毎回あらためて感じていることがあります。
それは「伝え方ひとつで、仕上がりも、満足度も、大きく変わる」ということです。
どんなご依頼であっても、丁寧に想いを汲み取りながら、
“伝わる映像”を一緒につくっていけたら嬉しいです。
次回は【第4回】「見積もりを取る前に知っておきたい『費用の考え方』」をお届けします。