【第3回】依頼の質が映像の質を変える。失敗しない伝え方ガイド

目次

✅ はじめに

「イメージと違う仕上がりだった……」 「もっとこうしてほしいって、最初に伝えておけばよかった」

映像を依頼したあと、そんな後悔をしたことはありませんか?

この記事では、動画の仕上がりに直結する「伝え方」のコツをお伝えします。 特別な知識やスキルがなくても大丈夫。 ちょっとした工夫で、イメージ通りの映像にグッと近づけるようになります。


✅ 早見表:伝え方で差が出る5つのポイント

項目よくあるNG表現改善のポイント
映像の雰囲気かっこよく/おしゃれに参考動画・色味・音楽など具体例を添える
ターゲット一般向けに誰に伝えたいか、年齢や関心ごとまで言語化する
使用目的とにかくPRしたい何を伝えて、視聴者にどう行動してほしいかを明確に
構成の希望特にないです時系列・ストーリー形式など、ざっくりでもOK
素材の説明写真を送ります写真の用途/順番/注釈を一緒に伝える

✅ 曖昧な表現は「ずれ」を生む

たとえば「かっこいい雰囲気で」と言われたとき、 映像クリエイターはそれをどう解釈するでしょうか?

  • クールなカラーリング?
  • リズミカルな編集テンポ?
  • 洗練されたフォント?

受け取り方は人によってバラバラです。 だからこそ、具体例・参考動画・用途に応じた説明がとても大事です。


✅ 「完璧じゃなくてもいい」が前提

「きちんと伝えないとダメ」と思うと、かえって不安になりますよね。 でも大丈夫。

完璧じゃなくても、**“伝えようとする姿勢”**があれば、制作者は必ず汲み取ろうとしてくれます。

たとえば:

  • 「イメージに近い動画があれば添付」
  • 「この素材はどこに使ってもOK」など柔軟性を伝える
  • 「この部分はまだ迷っている」ことを正直に言う

そんな小さな情報共有が、結果として満足度の高い映像につながります。


✅ 伝え方のテンプレ(例文)

■ 映像の目的:Instagramで新商品を紹介したい(ターゲット:20代女性) ■ 雰囲気:明るくポップで、テンポのある編集。参考→〇〇の動画(URL) ■ 使用尺:15秒〜30秒程度 ■ 素材:ロゴ、商品写真4枚、使用イメージ2枚(添付) ■ BGM:明るめのものを希望(お任せでもOK)

こういった情報を、箇条書きやチャットで伝えるだけでも、 制作者としては「とても助かる依頼」になります。


✅ まとめ

「依頼の質が、映像の質を変える」

これは、映像クリエイターとして関わる中で、実感として強く感じていることです。

少しだけ丁寧に言葉を添えるだけで、作品の仕上がりが大きく変わる。 だからこそ、**“うまく伝える”より“誠実に伝える”**を大切にしてみてください。


✅ クロージングメッセージ

私は、映像を制作する立場として、毎回あらためて感じていることがあります。
それは「伝え方ひとつで、仕上がりも、満足度も、大きく変わる」ということです。

どんなご依頼であっても、丁寧に想いを汲み取りながら、
“伝わる映像”を一緒につくっていけたら嬉しいです。

次回は【第4回】「見積もりを取る前に知っておきたい『費用の考え方』」をお届けします。

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